ブリュートナーについて

家業として受け継がれた優れた伝統技術
 ブリュートナー社はは、1853年ジュリアス・ブリュートナーにより、ドイツ東部の町 ライプツィッヒで創業されました。これは、くしくもスタインウェイやベヒシュタイン と同じ年なのです。そして昨年そろって150周年誕生祭を迎えました。しかし、世界中の 名の知れた現存するピアノメーカーの中で、創業以来一つの家系で受け継がれてきたの は、おそらくブリュートナー社だけでしょう。 いわゆる世界の3大ピアノと言われるメ ーカーにあっても、戦争や経営難を契機に、そのオーナーは変転としてきました。
   その製作過程のほとんどが伝統的な技術で占められるピアノ、とくに高級ピアノでは どんな音に仕上げるか、そのためにどんな造り方をするかと言ったピアノづくりのコ ンセプトとそれを可能とする優れた熟練技術をしっかりと受け継いでゆくために、望ま れる方法だったのではないでしょうか。とりわけ、投機の対象として転売が相次ぐよう では、地に足の付いた仕事は、なかなかできないのは明らかです。

ロマンティックサウンド
 ブリュートナーピアノの音の特徴は、ロマンティックサウンドと言われています。そ れは、木の温もりをを余すところ無く引き出した、甘く豊かな、聞く人の情感にしみこ むような音です。
 このような音を造りだすために、ブリュートナーの響板は、その素材として最も優れ たもの一つとされるアルプスやウラル山脈の東側で育つスプルースを使用しています。
 さらに、ブリュートナーの構造上の特徴であるアリコートシステムもまたそのために 発案されたブリュートナーの独創的なアイディアです。通常ピアノの中音部から高音部 にかけては3本の弦を使用して一つの音を作るわけですが、ブリュートナーでは、その 上にハンマーに打弦されないもう一本の弦を張ることによって、打弦された弦の音を共 鳴させより豊かな音色が得られるわけです。

 ブリュートナーピアノは、かなり以前からわが国にも輸入されており、根強い支持者 がいるようです。いわゆる三大ピアノとは一味違った、燻し銀のような名器といえるで しょう。

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