新品か中古品か?
店頭でお客様から、
「そりゃ新品がいいに決まっているけど、
いつまで続くかわからないし、予算も無いので中古にします。」
という意見をよく伺います。
しかし、本当に新品がよいに決まっているのでしょうか。
国産大手メーカーのアップライトの場合、
メーカー希望小売価格で40万円前後からの商品を準備しています。
これだけを見れば、25、6年前からピアノは
それほど値上がりしていないことになります。
この間、人件費や輸入木材の価格を先頭に製造コストは
確実に値上がりしています。
また、生産台数は1975年の39万台をピークに下がり続け、
2001年には3分の1以下まで落ち込んでいます。
これも製造コストを確実に押し上げているはずです。
これではメーカーはたまったものではありません。
もうお解かりでしょう。
ピアノの価格は確実に相当値上がりしているのです。
ちなみに1977年当時、Y社のU1タイプは35万円でしたが、
現在の同等品は59万円です。
45万円だったU3タイプは、74万円です。
つまり値上げして空いた低価格帯を、
新商品で埋めるのです。
それを何度も繰り返してきたのです。
その背景をさぐると、まず第一には過去に売れに売れた新品ピアノが
中古ピアノとしてマーケットに戻ってきたのです。
また、韓国や中国製の低価格商品も輸入されるようになりました。
それらに負けない低価格帯の商品がメーカーとしては必要だったのです。
第二に、値上がりした高価格帯の商品は
円高の影響で本場ヨーッロッパの商品と競合するようになってきました。
その意味でも、低価格帯での新商品供給は、避けられなかったのです。
では、中古品に負けない低価格新品ピアノとは、
どんなふうに作られるのでしょうか。
2,30年前のピアノと現行品を比較すると
外装材にも内部の部品にもかなりの違いがあります。
また商品によっては、部品はもとより組立までも
中国や東南アジアなどで行われているものもあるようです。
つまり、「安く作る工夫」がふんだんに徹底して施されているのです。
販売が順調で余裕があった時期に「いい音を出すための工夫」が
ふんだんに施されていた当時のものと比べれば雲泥の違いがあるのです。
だから、かならず新品がよいわけではないのです。
比較的抑えたご予算でピアノのご購入を検討の場合、
自信を持ってよくできた中古品をお選びになるべきではないでしょうか。
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