ペトロフについて
ペトロフなんて知らない
ペトロフ ピアノと言っても、弾いてみたことがある方はそういらっしゃらないでしょう
し、おそらく名前を聞いたことのある方すらそう多くはないことでしょう。 しかし、今世界中で、もちろん日本でも、静かにその評判は広がってきています。その
理由は、一言で言えば、「いい音がして、しかもデザインも素敵で、さらに安い」からです。
ちょっとこだわってピアノを探しいる方は、必ずヨーロッパのピアノに一度は目が向きます。国産の量産ピアノと比較する機会でもあれば、その違いに驚いたはずです。
比較的小型の木目仕上げのピアノから、溢れ出る豊かで円やかな音色は、今まで聞いたことの無い本物の響きのはずです。
しかし、ドイツやフランスのピアノは、アップライトでも最低でも150万円前後からです。
従って、とても手が出ないとあきらめざるをえない方も多いはずです。 一方、国産のピアノでも、一応の品質のもので、しかも木目タイプになれば、最低でも80万円以上です。
そこで、ペトロフが登場します。ペトロフの場合も、輸入元希望小売価格は、他の有名メーカーと同じように百万円以上になっているのですが、それは、輸入元の「他のヨーロ
ッパのピアノと品質は変わらない」という思い入れからであって、実売価格は国産品とそう変わらないお値段のようです。
チェコは、今のところ人件費も安く、製造コストが比較的低く抑えられているためです。深みのある豊穣な音色、木目を生かした伝統的で優美なフォルム、しかもちょっと無理
すれば手が届くお値段、さらにチェコってヨーロッパなのです。国産ピアノと同じかそれ以下の価格で憧れのヨーロッパピアノが買えるのです。だから、ペトロフが人気なのです。
豊かな音楽的風土
チェコというと、東側の国という多少暗いイメージと結び付けられる方もまだ多いでしょう。確かに、第二次世界大戦後のソビエト連邦の強力な政治的、軍事的圧力のもとに成立した社会主義政権は、チェコの産業や文化にも大きな影響を与えました。
文化的な活動は、大きく制約を受け、主な産業は国有化され、ヨーロッパでもかなりのシェアを誇ったペトロフ社もその例外ではありませんでした。したがって、ヨーロッパの
東西の鉄のカーテンが役割を終え、チェコの独裁的な社会主義政権が倒れる1989年11月までの半世紀近くの年月は、ペトロフ
ピアノもまた雌伏を余儀なくされた時代でした。 しかし、それ以前のチェコは、スメタナ、ドボルジャーク、ヤナーチェクといった大音楽家を輩出し、チェコフィルという世界的にも有名なオーケストラを育んだ、豊な音楽的土壌を持っていました。しかも、もともとドイツやオーストリアと国境を接する地理的位置にあり、その間での音楽的交流はかなり盛んでした。例えば、モーツァルトの有名なオペラ「ドン・ジョバンニ」は、ウィーンではなくプラハで1787年に初演され、好評を博しました。
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| ドボルザーク博物館の ミニホールのPETROF |
スメタナ像 | モーツァルト博物館 |